昆布屋がピンクに挑戦!?【ヒロコン商品デザイン展~第1回~】
こんぶジェンヌとは
簡単にいえば「出し刻み昆布」である。
出し昆布のなかでトップクラスといわれている、函館真昆布、羅臼昆布、利尻昆布を刻んだものをブレンドしたものである。
まさに「出し昆布の贅沢3種盛り」である。
女性が従来の出し昆布に対して不満に思っていたこと
出し昆布を使って料理をする女性の方に、これまでの出し昆布を使っているとこんなことが困っている、またはこんな商品があったら嬉しいという声をいただくことがあった。
それが、①従来のものだと大きいから、出しを取った後に捨ててしまう、②無地袋の武骨なデザインじゃない、女性が手に取りやすい商品を作ってほしい、というものであった。
②に関しては前述しているので省略するとして、①に関してだが、最初に紹介した従来の出し昆布、板状であったり棒状のものであると、正直大きいという声が大きかったのである。
そのため、本来であれば出しを取った後の昆布を刻んで具材として食べたりすると美味しいのだが、手間だという理由から、そのまま捨てられることが多かった。
けど捨てるのはゴミが多くなるから勿体ない。けど切るのは面倒。そういった意見が寄せられていたのである。
こんぶジェンヌによる解決策その壱、「そのまま食べられる」
そこで、この「こんぶジェンヌ」のように刻んだことにより、「切る」という手間を省けるように工夫したのだ。
しかも出し昆布のなかでトップクラスと言われている3種類をブレンドしたものである。
そのため、例えば鍋料理をする時にこの「こんぶジェンヌ」をそのまま入れてもらって出しを取った後、鍋に入れたまま他の具材と一緒に煮込んで食べると、出しは非常に美味しいし、昆布も捨てることがないので非常にエコである。
こんぶジェンヌによる解決策その弐、「オシャレなデザイン」
まず「こんぶジェンヌ」の商品画像をご覧いただこう。
従来の「出し昆布」をイメージしていた人にとっては予想外だと思う。
というより、昆布製品のなかでもピンク色を扱っている会社はあまりいないと思う。
そもそも商品名が英文字って昆布屋ではなかなかないものである。
ちなみにだが、こちらの商品に関しては女性に手に取ってもらいやすくするためということで、当社開発部の女性スタッフが考えたものである。
勿論これには裏話があって、当初はピンク色のラインではなく、緑に近い青色にする可能性が高かったそうである。
が、最終的には色々あって(これはちょっと言えない笑)ピンク色になったということだが、女性の方の声を聞くと、この色にして良かったのかなと感じる次第である。
やはり男性としては昆布や海をイメージできる青や緑に走りがちだが、その色だと結局は他社と同じことになるし、女性に手に取ってもらえる保証はなかった。
その点では、このデザインにして良かったのかなと感じる次第である。
しかも窓(商品の中身が見える透明な部分)がクローバー形である。なかなか可愛いではないか!
このような、従来とは違うこの発想は、正直男性には思いつかない。
これが男性にはない、「女性ならではの発想」というものなのかと、しみじみと思う次第である。
結果的にこれが当社の個性となり、今回の「ヒロコン商品デザイン展」に選ばれる商品となったのである。
今後も、従来とは違うデザインを施した商品を生み出していきたいものである。
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