仕入れ力
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原産地との太いパイプは他社が真似できない優位性
ヒロコンフーズは、昆布の原産地である北海道をはじめ、わかめの三陸、鳴門、さらに海外では韓国、中国にも確固たる仕入れルートを持っています。これは一朝一夕にして築けるものではなく、原産地の漁協連や生産者との交友を深める、人と人とのつながりを大切にしたビジネスを地道に続けてきたからに他なりません。
半世紀を超える生産者との絆
昆布の生産地は95%が北海道です。しかし、北海道と一括りにできるものではなく、利尻・日高・羅臼などと地域によってブランドが分かれており、用途や味が異なります。日高ひとつとっても、さらに収穫する場所によって特徴が異ります。私たちは長年蓄積したノウハウで細かい場所単位で、昆布の適性を見分けて最適な用途を提案できる能力を持ち合わせています。まだ交通が発達していない、戦後間もない時期から現地に足を運び、現地の生産者あるいは漁連と直接交渉し、互いに納得いくまで話をし公正な取引を行ってきました。これは昆布だけでなく、ワカメやひじきについても同様に生産者と緊密につながりを持ち続ける努力をしてまいりました。毎年のように買い付けていく中で、メーカーとして商品開発のアドバンテージになるとともに、海藻に特化した問屋機能を強化することにもなりました。
海藻問屋としてのヒロコンフーズ
海藻加工食品メーカーの間で、ヒロコンフーズは特殊なポジションにあります。それは、メーカーでありながら原材料である昆布・わかめ・ひじきを他メーカーに販売しているという点です。一見すると競合他社に対して、大切な経営リソースを供給するのは矛盾するように見えますし、他業界ではあり得ないことかもしれません。海藻は海が私たち人間にくれた恵みの産物です。この限られた海洋資源である海藻は、毎年生産量が上下します。不作の年には前年の3割も下回ることがあります。これは人間の手ではコントロールできない領域にあり、取れ高に応じて我々メーカーが工夫するしかないという止むを得ない事実です。この限られた海洋資源を、消費者の皆様に安定的に供給するためには、メーカー同士が協力する必要があります。そこで問屋機能を強化し他メーカー様とも協業するというかたちを採りました。我々の使命・理念にのっとって正しい行動をすべしと考えた結果、現在ではメーカーでありながら海藻専門の卸問屋としても業界ではなくてはならない存在と自負しています。